2024年9月、私は中国とベトナムを旅することにした。海外旅行は昨年11月の台湾以来であり、これが2回目となる。
最初に訪れるところは中国・天津市である。首都北京から120㎞のところにあり、中国北方最大の港湾都市として発展している。
次に向かうところは同国・北京市である。天安門広場、故宮博物院、万里の長城など、有名な観光地に訪れたい。
その後、ベトナムへと向かう。ベトナムはかつてサイゴンと呼ばれていたホーチミン市を訪れる。ホーチミン市は1954年から1975年までの間、南ベトナム(旧ベトナム共和国)の首都でもあった。ベトナムの歴史を知るうえで、ベトナム戦争の終結地である統一会堂や戦争証跡博物館には必ず訪れたい。
今年2024年は海外旅行自由化60周年であり、私が20歳になった年でもあるため、2つの意味で特別な年である。普通に観光するだけでも十分満足した旅はできるが、20歳記念に20年前の『地球の歩き方』(生まれ年ワインならぬ、生まれ年ガイドブック)を使って、OTA(オンライン旅行代理店)など現代要素は組み合わせつつ、レガシーな方法で行程を組んでいきたいと思う。
『地球の歩き方 D03 北京 2004年~2005年版』第4章には前年2003年まで流行していたSARSについて注意書きがあった。約20年後、SARS系コロナウイルスはCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)として人類を再び脅かした。「歴史は繰り返す」とはまさにこのことだろう。
北京首都空港からホーチミン市のタンソンニャット空港への直行便はあるが、予算から外れてしまうため、乗り継ぎ便を利用したい。
トランジットビザ免除で中国に入国(臨時入境)するため、中国の国内線に搭乗することができない。本来ならば上海や広州の空港で乗り継ぐことが一般的であるが、滞在が許可されているエリア外のため、香港・マカオ・台湾を含む第三国または地域で乗り継ぐ必要がある。
本稿執筆時点では、香港空港(香港)、クアラルンプール(マレーシア)、チャンギ空港(シンガポール)経由のいずれかを検討中だ。